犬に与えて良い飲み物とダメな飲み物!愛犬の水分補給について考える

 

犬にとって水分は、生命を維持する上で欠かすことのできない重要な存在です。皆さんは普段、愛犬にどのような飲み物をどれくらいの量与えていますか?

 

今回は、犬に与える飲み物や1日に必要な水分量など、犬の水分補給についてお話ししていきます。

 

「健康維持」「生命維持」 犬が生きていくうえで欠かせない水分

のどの渇きを潤すだけじゃない?水分の重要な役割

成犬の場合、水分は実に体重の約60%〜70%を占めています。体内の水分を10%失うと健康に悪影響が出て、10%以上を失うと数日で危険な状態になると言われています。

 

体温調節や、酸素・栄養素を運んだり老廃物を排出するなど、水分は体内でさまざまな役割を担っています。

 

犬にとって水分は、健康維持そして生命を維持する上で、欠かすことのできない重要な存在です。

 

犬には「与えて良い飲み物」と「与えてはいけない飲み物」がある

私たち人間にはとくに問題がない飲み物でも、犬にとっては健康を害してしまう飲み物がたくさん存在します。

 

普段何気なく与えている飲み物が、愛犬の体にダメージを与えているとしたら・・・ゾッとしますね。この機会に、愛犬に与える飲み物について見直してみましょう。

 

飼い主さんが知っておきたい 「愛犬に与えてはいけない飲み物」

犬に与えてはいけない飲み物はたくさんあります。ここでは、その中のいくつかをご紹介します。

 

お酒

犬はアルコールを体内で分解することができません。ふざけてペロッと舐めさせるのも危険です。

 

アルコール中毒の症状⇒嘔吐・下痢・意識障害・呼吸障害など。最悪の場合は昏睡状態になり、そのまま死に至ることもあります。

 

ココアなどのチョコレート飲料

ココアなどのチョコレート飲料に含まれているデオブロミンという成分は、チョコレート中毒を引き起こします。少量でも安易に与えるのは危険です。

 

犬のチョコレート中毒の症状

嘔吐・下痢・興奮状態になる・発熱・震え・ふらつき・痙攣・血尿など。最悪の場合は昏睡状態になり、そのまま死に至ることもあります。

 

コーヒー

私たち人間もカフェインを過剰摂取すると、吐き気・嘔吐・下痢などの症状があらわれることがありますが、犬も同じです。

 

コーヒーに含まれるカフェインは、カフェイン中毒を引き起こします。中には全く症状があらわれない子もいるようですが、犬にとっては危険な飲み物です。

 

犬のカフェイン中毒の症状

落ち着きがなくなる・興奮状態になる・頻尿・失禁・嘔吐・下痢・震え・ふらつきなど。重篤になると、呼吸障害・痙攣・失神・昏睡といった症状が見られ、最悪の場合死に至ることもあります。

 

ジュース

私たち人間が飲むジュースには、人工甘味料・香料などの添加物が含まれています。糖分も、犬には多すぎます。

 

どうしても愛犬にジュースを飲ませてあげたい場合は、添加物や砂糖が使われていない犬用のジュースがおすすめです。

 

犬用のジュースにも糖分は含まれていますので、与えすぎには注意しましょう。

 

お茶:緑茶・玄米茶・ほうじ茶・玉露・抹茶・ウーロン茶・紅茶

これらのお茶には、カフェインが含まれています。

 

カフェインのほかにも、緑茶に含まれるシュウ酸は尿路結石を引き起こす原因となります。

 

また、紅茶・ウーロン茶・抹茶・ほうじ茶に豊富に含まれるタンニン(ポリフェノール)は、タンニン中毒を引き起こす可能性があります。

 

犬のタンニン中毒の症状

抗酸化作用があり健康効果があることでも知られているタンニン(ポリフェノール)ですが、過剰摂取した場合、貧血・粘膜の荒れ・便秘といった症状のほか、重篤になると肝臓障害を引き起こすこともあります。

 

スポーツドリンク・経口補水液

体内吸収に優れているスポーツドリンクや経口補水液は、脱水症状になったときの水分補給として活用したい飲み物です。

 

人間用のスポーツドリンク・経口補水液には、塩分・糖分が大量に含まれていますので、犬には与えないでください。犬用のスポーツドリンク・経口補水液が販売されています。非常用に常備しておくのも良いですね。

 

愛犬の誤飲事故に注意しよう

気を付けたいのが、誤飲事故です。犬は、口に入れて良いものとダメなものを自分自身で判断することができません。床にこぼしたものを口に入れたり、中にはごみ箱をあさったり自分で容器を開けてしまう子もいるようです。

 

飲み物はもちろんですが、ココアパウダー・コーヒーの豆や粉・お茶の茶葉・紅茶のティーバッグなどの誤飲も注意が必要です。致死量については、個体差(体の大きさや体質など)があるため、一概には言えません。

 

大切なのは「どれくらいまでならOKか」ではなく、犬に与えてはいけない飲み物・食べ物は、絶対に愛犬の口に入れないようにすることです。

 

誤飲事故は、飼い主さんが防止することができます。日ごろから、愛犬の手が届くような場所には置かないようにするなど、誤飲事故を未然に防ぐよう心掛けましょう。

 

誤飲の場合、相当な量を口にしている可能性が高く、中毒症状を起こす危険性があります。愛犬が誤飲してしまった場合は、ご自身で判断されず、できるだけ早く動物病院で受診するようにしてください。

 

飼い主さんが知っておきたい 「愛犬に与えて良い飲み物」

犬に与えてはいけない飲み物はたくさんありすぎて、覚えるのは大変です。与えても良い飲み物を確実に覚えておくようにしましょう。

 

【水】水道水・ミネラルウォーター(軟水)

犬にとって一番良い飲み物は 「水」

日本の水道水は、世界の中でも高水準だと言われています。

 

水道水をそのまま与えるのが心配でしたら、浄水器や備長炭を活用されたり、湯冷ましを作って与えてあげるのも良いですね。私たち人間が飲んでもおいしいお水になりますよ。

 

ミネラルウォーターは「軟水」を選ぼう

硬水には、マグネシウム・カルシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。ミネラルの過剰摂取は尿路結石の原因となりますので、軟水を選ぶようにしましょう。

 

犬用のミネラルウォーターも販売されています。

 

【お茶】麦茶・杜仲茶・甜茶・そば茶・黒豆茶・ルイボスティー・たんぽぽ茶・ゴーヤ茶

これらのお茶はカフェインを含んでいないため、犬に飲ませても問題ありません。

 

基本的に、お茶にはミネラルが豊富に含まれています。ミネラルの過剰摂取は尿路結石の原因となりますので、日常的に与えるのはやめておきましょう。

 

【牛乳】犬用の牛乳 ※代用としてヤギミルク

牛乳には、たんぱく質・ミネラル・ビタミンなどの栄養素が豊富に含まれています。「犬に牛乳を与えるとお腹をこわす」という話をよく聞きますよね。

 

牛乳でお腹をこわしてしまう子は、牛乳に含まれる乳糖を分解する力が弱いからです。

 

乳糖を分解する酵素が少ない「乳糖不耐症」の犬が多いため、牛乳は「与えても良いが、積極的に与えない方が良い飲み物」とされています。

 

牛乳の与え方にはいくつか注意点があります。

 

牛乳は与えすぎると逆効果

牛乳は、カロリーが200mlあたり137kcalあります(※明治乳業「おいしい牛乳」の場合)。また脂質も多いため、与えすぎると愛犬を肥満にさせてしまう可能性があります。

 

牛乳に含まれるカルシウムは、骨が丈夫になるなど嬉しい健康効果が期待できる一方で、過剰摂取した場合、ほかの食材に含まれるシュウ酸などの成分と結びついて、結石を作る原因となることが分かっています。

 

愛犬の体質に合っているか様子を見る

牛乳に含まれる乳糖を分解できない乳糖不耐症の子は、軟便や下痢をします。

 

愛犬に初めて牛乳を与えるときは、様子を見ながら、最初はごく少量から始めてみてくださいね。飲んだあともしばらくは、愛犬の様子を注意深く観察するようにしてください。

 

愛犬になんらかの症状があらわれた場合は、牛乳が体質に合わないことが考えられますので、与えるのはやめましょう。

 

乳製品アレルギーがある犬には与えない

注意したいのは、アレルギーです。乳製品にアレルギーがあることが分かっている場合は、牛乳は与えないでください。

 

乳製品アレルギーの犬が牛乳を口にした場合、軟便・下痢・目の充血や目やに・じんましん・体中かゆがるなどのアレルギー症状が出ます。

 

おすすめは「犬用の牛乳」「ヤギミルク」

ペットショップなどで「犬用の牛乳」を見かけたことがある、という飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんね。

 

犬用の牛乳は、乳糖がカットされていたり消化吸収が良くなるよう調整されているため、愛犬がお腹をこわす心配がありません。

 

犬用の牛乳のほかには「ヤギミルク」がおすすめです。ヤギミルクは、アレルギーが出にくい飲み物だと言われています。

 

牛乳と比べて乳糖が少なくお腹にも優しいことから、牛乳の代用として与えている飼い主さんもいらっしゃいます。

 

【豆乳・・・無調整豆乳】

豆乳には、たんぱく質・ミネラルが豊富に含まれています。大豆そのものと比べて豆乳は消化吸収しやすく、効率よく栄養素を摂取することができます。

 

牛乳のように、乳糖が分解できずお腹をこわす心配がないのも嬉しいですね。豆乳の与え方にはいくつか注意点があります。

 

「無調整豆乳」を選ぼう

調整豆乳には、塩や油脂・香料・安定剤(カラギナンなど)・人工甘味料(アセスルファムカリウム・スクラロース)などの添加物が含まれています。

 

愛犬には「無調整豆乳」を与えるようにしましょう。

 

豆乳は与えすぎると逆効果

無調整豆乳のカロリーは200mlあたり115kcalです(※キッコーマン飲料「おいしい無調整豆乳」の場合)。

 

飲みすぎて基本の食事であるドッグフードが食べられなくなると栄養が偏ってしまいますし、カロリーオーバーから愛犬を肥満にさせてしまう可能性があります。

 

大豆アレルギーがある犬には与えない

大豆アレルギーの犬が豆乳を口にした場合、じんましん・嘔吐・下痢・軟便などのアレルギー症状が出ます。

 

愛犬に初めて豆乳を与えるときは、様子を見ながら、最初はごく少量から始めてみてくださいね。飲んだあともしばらくは、愛犬の様子を注意深く観察するようにしてください。

 

愛犬になんらかの症状があらわれた場合は、大豆が体質に合わないことが考えられますので、与えるのはやめましょう。

 

結論 「犬に与える飲み物は水がベスト!」

これはどの食べ物・飲み物にも言えることですが、与えて良いといっても、過剰摂取は危険です。

 

嘔吐や下痢・軟便といった体調不良を引き起こしますので、愛犬の適量を知って正しく与えてあげることが大切です。

 

「いつもお水ばかりでは、かわいそう」と思うこともありますよね。ですが、水分補給という意味では、犬に与える飲み物はやはり「水」がベストです。

 

水以外の「犬に与えても良い飲み物」はどれも、あえて与える必要のない飲み物です。

 

愛犬の飲み物はあまり冒険をせずに、確実に安全だと分かっている「水」を基本的に与えてあげるようにしましょう。

 

お茶・牛乳・豆乳は積極的に与えるのではなく、おやつ替わりやご褒美としてごく少量を、水で薄めるかお食事のトッピングとして与えてあげるようにしてください。

 

愛犬には毎日どれくらいの水分が必要?

ドッグフードの場合は、パッケージに給餌量の目安が記載されていますよね。では水分量についてはどうでしょうか?

 

ほとんどの飼い主さんは、愛犬の水分量についてどれくらいが適量なのか、ご存知ないと思います。

 

基本的には、飲みたいだけ飲ませてあげるスタイルで問題ありませんが、水分摂取量が少ないのも多いのも健康上良くありません。

 

愛犬の健康状態を把握するためにも、愛犬に必要な水分量を知っておきたいですね。

 

愛犬が必要とする1日の水分量は、どれくらい?

犬の水分量を計算する方法はいくつかありますが、今回は米国のNRC飼育基準で定められている水分量をご紹介します。

 

米国のNRC飼育基準では、犬の1日の水分量は「1日の必要摂取カロリー数と同じ数値の水分量(ml)」が適量だとされています。

 

まずは愛犬の1日の必要摂取カロリーを計算してみましょう。摂取カロリーの計算は、獣医師広報板の「犬のカロリー計算」をぜひご利用ください。

 

愛犬の年齢や体重を入力すると、1日に必要な摂取カロリーを計算してくれます。

 

「犬のカロリー計算」

 

URL :http://www.vets.ne.jp/cal/pc/dog.html

 

引用元:獣医師広報板

 

※犬には個体差がありますので、あくまでも参考程度にお考えください

 

獣医師広報板の「犬のカロリー計算」によると、例えば8歳で6kgの子の場合は、1日に必要な摂取カロリーは376kcalとなります。ということは、1日に必要な水分量は376mlということになりますね。

 

食事内容(手作り食・ドライフード・ウェットフードなど)・その日の運動量・季節によっても水分量は変わってきますので、一つの目安として考えていただければ良いと思います。

 

飲まないのも飲みすぎるのも健康上良くない

飲まない場合

十分な水分を摂らずにいると、尿路結石・膀胱炎・脳梗塞などの病気を発症するリスクが上がります。

 

大きな病気とまではいかなくても、脱水症状や皮膚疾患など、健康上何かしらの悪影響が出ます。

 

自分から進んで水分を摂らない子は、ドッグフードをぬるま湯などでふやかしてあげると、水分補給にもなるのでおすすめです。

 

飲みすぎる場合

犬の場合は、1日の水分量が体重1kgあたり100mlを超えたら多飲と考えられています。のどの渇きは病気のサインとしてあらわれることがあります。

 

愛犬が飲みすぎているようなら、糖尿病・腎臓疾患・クッシング症候群などを疑って、念のため一度動物病院で受診しましょう。

 

犬に必要な水分量は毎日一定ではありません。季節やその日の運動量など考慮して、愛犬の水分量を調整してあげてください。

 

適切な水分補給と高品質ドッグフードで愛犬の健康管理をしよう

愛犬に新鮮な水と高品質ドッグフードを与えてあげる

ドッグフード(ドライ)の水分含有率は10%程度、これではまったく水分が足りていません。愛犬がいつでも水分補給できるように、お水をたっぷり用意してあげてください。

 

できるだけこまめに取り替えてあげて、新鮮なお水を飲ませてあげるようにしましょう。愛犬の健康を維持するためには、ドッグフード選びも大切です。

 

犬の病気は、粗悪なドッグフードによって引き起こされることも少なくありません。愛犬に安心して与えられる高品質のドッグフードを選んであげましょう。

 

ドッグフード選びで大切なポイントは3つ

1)消化されやすい「動物性たんぱく質」がメインとなっているドッグフードを選ぶ

 

2)「人工添加物・保存料・着色料・香料」などが含まれていない安全なドッグフードを選ぶ

 

3)グレインフリー(穀物不使用)のドッグフードを選ぶ
(穀物はアレルギーや消化不良の原因になることが分かっていて、世界的にもグレインフリーのドッグフードが主流になりつつあります)

 

まとめ

今回は、犬の飲み物や1日に必要な水分量など、犬の水分補給についてお話ししました。水分補給の目的から考えると、愛犬の基本の飲み物はやはり水がベストです。

 

そのほかの与えても良い飲み物は、ときどき少量を、おやつ替わりやご褒美として与えてあげるようにしましょう。

 

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