ドッグフードの種類とそれぞれのメリットデメリット

ドッグフードは、誕生した当初はクッキータイプのものでした。これは、イギリスで野良犬が船員用の保存食のビスケットを漁っている様子を見た実業家が閃いて、ドッグフードとして売り出したというものです。

 

現代では、ドッグフードはまさに多種多様。一般的なドライタイプから、セミモイストと呼ばれる半生タイプ、缶詰やレトルトタイプのウェットタイプなどがあり、さらにそれぞれ目的別、ライフステージ別、中には犬種別といったものまで登場しています。

 

今回は、ドッグフードの種類別にみるメリットデメリットについて、またそれぞれの上手な与え方をまとめました。

 

ドッグフードの種類にはどんなものがあるの?

ペットフードの基本的な分類

一般社団法人ペットフード協会によると、ドッグフードには「総合栄養食」と「間食」、そして「その他の目的食」という定義があります。

 

「総合栄養食」とは、水とそれだけを与えておけば、犬が必要とする栄養素やカロリーが十分に摂れるという基準を満たしたものです。

 

「間食」とは、おやつやしつけのごほうび目的で量を限定して与えるもので、表記としてはトリーツ、スナックなどというものもあります。原則としてその量は、一日に与える食べ物の量の20%以内とされています。

 

「その他の目的食」とは、総合栄養食とともに与えられるもので、特定の栄養素補充や食欲増進など、特定の目的のために製造されたフードを指します。病院で処方される療法食もこれに該当します。

 

ライフステージでの分類

すべてのドッグフードは当てはまりませんが、成長段階に合わせて内容を変えたライフステージ別のドッグフードが販売されています。

 

これは、成長段階によって必要とする栄養素、特化すべき栄養素を考えて作られたもので、大きく分けると、「妊娠・授乳期用「幼時期・成長期用」「維持期用」」となり、さらに成長時期によって細かく分類されます。

 

しかし、オールライフステージに対応するドッグフードも多く、特に海外メーカーの製品で日本で購入できるものはオールライフステージ用が大半を占めています。

 

犬種別での分類

現在、日本では多種多様の犬種が飼育されていますね。

 

昔は雑種が多かったのですが、今は血統書のある犬の方が目立ちます。そういった背景もあってか、日本では犬種別に分けられたドッグフードが売られています。

 

もともと、小型犬用、大型犬用といったものはありましたが、そこからさらにミニチュアダックス用、チワワ用、柴犬用、レトリバー用などといった、特定の犬種のためのドッグフードが存在します。

 

柴犬用を紀州犬に与えたらだめなのかとか、ちょっとよくわからない部分はあるのですが、それぞれ犬種特有の病気などを回避するように考えられたもののようです。

 

製造法別での分類

ドッグフードには、カリカリと呼ばれる一般的な「ドライタイプ」、半生タイプの「ソフトドライ」「セミモイスト」、レトルトや缶詰にみられる「ウェットタイプ」そして、「その他」という分類があります。

 

製造法も進化して、フリーズドライ製法や低温低圧製法、食材をアルファ化するなど原材料レベルでの製造法の違いもあります。

 

それぞれの種類別ドッグフードはどんな理由で作られているの?

ドッグフードと一口に言っても、実はこんなにたくさんの種類があるのですね。

 

正直、この種類の中から一つを選ぶなんて大変なことに思えるのだけど…そう思い方も多いですよね。あれもいい!これもいい!と言われたら、誰でも迷ってしまいますよね。

 

確かに、飼い主さんの考え方や犬の個体差による事情などもありますので、一概にこうすべき!とは言えないのは確かです。

 

ですが、逆に「これは考慮しなくてよい」「うたい文句になっているけどれ、さほど重要ではない」といったことを把握しておくと、選択しやすくなります。

 

ライフステージ別にするべき?その根拠は?

動物は人に飼われていなくても成長できます。その際、食べるものは親が吐き戻したもの、もしくは最初から肉などの獲物にかぶりついて食べられる分だけ食べるという生き方をします。

 

それを考えると、実際、特別な事情がなければライフステージにこだわることはないでしょう。しかし、人と暮らしている以上、少しでも長くそばにいてほしいですし、食生活を充実させることも大切です。

 

ライフステージ別に意義があるのは、たくさんの栄養とカロリーが必要な幼犬期、妊娠・授乳期については、そのライフステージにあったドッグフードを与えるのがベターだと言えます。

 

また、老犬用のドッグフードの中には、あえてたんぱく質を少なくしたものがあります。

 

これは以前はそれが健康飯地のために良いと思われていたためですが、現在では逆に高たんぱくの食事を与える方が健康維持に役立つとわかっていますので、ライフステージを確認するよりもその栄養成分に目を向けることの方が重要といえます。

 

犬種別での分類に意味はあるの?希少犬種はどうすればいいの!

最初に言ってしまうと、意味はないです。だって薬ではないのですから。たしかに、犬種によっては股関節を傷めやすいとか、毛が長いとか、特徴はあります。

 

しかし、股関節を傷めやすいのは小型犬のダックスフントも大型犬のバーニーズマウンテンドッグであるパン君も同じです。

 

チワワ用には目に良い成分と骨格強化に特化した成分配合のものがありますが、そんなものは全犬種にとって大切なことあり、高品質のドッグフードでは当たり前に考えられているものです。

 

もはや「それすごいことか?」という機能であっても「新機能!」として発表し続けなければならない携帯電話のような状態です。

 

しかも、マイナーな犬種のためのものは絶対に出てきません。飼育頭数の多い小型犬に多く見られる犬種別ドッグフード。

 

これはもう、製造メーカーがシェアを伸ばすための「経営的戦略」であるとしか言えません。したがって、犬種別にこだわる必要はないと断言します。

 

製造法別でドッグフードはどう変わるの?それぞれの特徴について

高温高圧製法

従来、ドライフードにおいては高温高圧製法というものが主流です。現在でも、国内外を問わず多くのメーカーでその技法が取り入れられています。

 

基本的な高温高圧製法の紹介動画が公開されていますのでご紹介します。

 

「ドッグフードが出来るまで」科学技術振興機構

 

ドッグフードの原材料について知識のある方が見ると、最初からツッコミどころ満載ではありますが、あくまでも製造過程の紹介という意味でご覧くださいね。

 

動画にもあったように、200℃の高熱で原材料の粉を混ぜたものを煮ます。その後、成型し130℃の高温で乾燥させて出来上がりというわけです。

 

よく、ドッグフードの検証サイトで、ドッグフードがカリッと膨らんでいるのは膨張剤を使っているという記述を見ることがありますが、実はそうではなく、高圧状態の原料が型抜きされて常圧に飛び出すときに、内部で圧縮されていた水分が急激に膨らむことで、あの形が出来ているわけです。

 

動画の中でも、型抜きされたばかりの乾燥していないドッグフードを指でつまむと、中がすでに空気を含んでいる状態になっていることがわかります。

 

ドッグフードを敵視するあまり、不確かなことでその不安をあおるようなサイトもありますから、見極めが必要ですね。

 

この製法はペットフード先進国の欧米でも取り入れられているので、製造方法自体はメジャーといえます。

 

低温低圧製法

しかし、最近この製法とは正反対の、低温低圧製法でドッグフードを製造しているメーカーが国内外に出てきました。

 

低温低圧製法のメリットは、栄養成分の損失が少ない点にあります。高温高圧製法では、ある程度の栄養成分が失われることがわかっているため、あとから不足しているであろう栄養成分を追加します。

 

これ自体は悪いことではありませんが、たんぱく質などの重要な成分についても、熱を加えることで構造が変化するため、時間はかかりますが低温低圧での製造の方が重要な成分の損失が少ないといえます。

 

フリーズドライ製法

また、栄養素の破壊が少ない製造方法といえば、フリーズドライ製法もその一つといえます。しかし、その製法でつくられたドッグフードはまだ少ないのが実情です。

 

総合栄養食に加えて与えるためのものや、手作り食をサポートする食材などで多く見られています。

 

種類別ドッグフードから最適なドッグフードを選ぶには?

以上のことを踏まえると、

 

  • ライフステージ別には特定の場合を除いて特にこだわる必要はない
  • 獣医師からの指導がない限り、特定機能をサポートする療法食を与える必要はない
  • 製造方法について、避けるべき製造方法は見当たらない
  • 犬種別には全く意味がない

 

ということが言えます。したがって、種類別でドッグフードを探すというよりも、ドッグフードに使われている原材料にまずは注目すべきなのです。

 

原材料におかしなものが使われていないか、はっきりと固有名詞が示されているか、サイトでの原材料に対する情報公開がなされているか、そういったことを吟味する方が先決です。

 

そのうえで、犬の状態やライフステージなどを考慮し、必要性があると判断してはじめて、種類別の選択に移るのが順序として正しいですね。

 

まとめ

ドッグフードにはこのように様々な種類がありますが、実は購買意欲をそそることに重点を置いたものも少なくありません。

 

特に、日本のペットフードに関しては、もともと後れを取っていた部分は否めず、シェア拡大のための策としてあたかも他の製品にはない部分であるというような表現などを用いるメーカーもあります。

 

しかし、いくら目や皮膚に良い成分を添加していても、おおもとの原材料が明確でなかったり、主原料がたんぱく質でなかったり、そのようなドッグフードは正直何がしたいのかわからないといっても言い過ぎではないでしょう。

 

そういったうたい文句などに惑わされず、家族である愛犬のためによりよいドッグフードを与えるための参考になれば幸いです。

 

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